鈴なり星

平安古典文学の現代語訳&枕草子二次創作小説のサイト

2023-10-21から1日間の記事一覧

第11段 ムカ男、旅の途中で友人へ消息を伝える

ムカ男はどんどん東国へと下って行きました。その際、旅の途中で友人に送った手紙には、忘るなよほどは雲ゐになりぬとも空ゆく月のめぐり逢うまで (私のことをどうか忘れないでください。お互い遠く離れてしまっているけれど、再会するその日まで)とあった…

第10段 ムカ男、田舎娘の母親から代作歌をもらう

ムカ男が京の都を離れ、武蔵の国をあてもなくさまよっていたところ、ちょっとした縁で地元の娘と知り合いました。娘の父は「相手は都の貴族さまだ、遊び半分ですぐに飽きて捨てられるぞ」と心配しましたが、娘の母は「こんな田舎なのに、願ってもない良縁」…