狭衣と一品宮の婚儀の当夜。大殿と堀川上が心を配り、狭衣の支度を終えた。衣装にたきしめた極上の香の薫りが華やかな衣装をさらに引き立てる。しかし出かける時刻がとっくに過ぎても、かんじんの狭衣は魂が抜けてしまったかのように、ぼんやりと部屋の端の…
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